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友

日常生活の中の自然な1コマをテーマに、人と犬とのひとときを表現してみました。制作上留意したことは、人物の大きさ(量)と犬の大きさ(量)とのバランス、犬の長毛の表現、また、作品の置かれる空間に広がりを感じられるよう台座を無くしました。イスを白木にしたのは、石膏にすると量感が重く、白木の持ち味を生かして白い石膏像とマッチするのではないかと思い、組ませてみました。

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ゆるやかに…

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友

ゆるやかに…

飾りのない自然体の人物像をテーマにして制作。写実の人物は、顔の表情が印象に残りやすいので表情を隠すため、脱衣のポーズで顔を覆った。常々、モデルが脱衣す時の動作に動きや流れがあって興味深く感じていた。ただ、どの程度顔を覆うか。布と裸体の量や、実際に脱ぐ時は衣類越しに顔の輪郭は出にくいので、意図的に布越しの顔を作り、爪先立ちの足から、頭上に伸ばした腕で全体の流れを出してみた。その流れがゆるやかにと…

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読みかけの刻(とき)

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読みかけの刻(とき)

読みかけの刻(とき)

H173.5×W110×D75cm 石膏・木(イス)

本のページをめくるように日々が過ぎて行く。時折、読み返し、忘れかけていた事を思い起こす。さまざまな出来事の中で、自分を取り戻す時間を大切にしたい・・・ということをテーマに制作しました。制作上では、人物と本は粘土から石膏取りしましたが、イスにかけた衣服は不織布とスタッフを石膏に浸し、直付けで形成したのですが、水溶きした石膏は流動性で粘土のマチエールと同じようにするのに苦労しました。

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やすらぎ

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やすらぎ

やすらぎ

111×106×70cm

近年、高齢化が進むなか、子供たちの独立に伴い、弧老の方々が多くなっているようだ。私が時折通る道すがら、散歩の途中か、公園のベンチに一人休んでいる老婆を見かける。その度、私は亡き祖母を思い出す。よく縁側に腰掛け、猫を抱きながら話しかけていた。今作品は、そのような祖母のイメージをもとに、心許した老婆に子を預けながらも、子の様子を窺う母猫とやさしく見守る老婆…。愛・慈しみ。心のやすらぎをテーマにした。

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共に…

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共に…

共に…

人物172×46×67 cm 犬75×37×115cm石膏

我が家には、猫2匹と犬1匹が同居している。どのこもかわいい。動物との係わりは心が癒される。今作は、そんな人と犬との信頼関係から、浜辺を素足で散歩する人と犬を『人生共に歩む』というテーマで制作した。制作上の注意点としては、歩行中の人物の重点をやや前傾、犬は人の歩調に合わせてゆっくり歩く4本の足の運びや、時々見上げる表情など、いろいろデッサンし観察して制作したが、なかなか難しかった。

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Smoker

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Smoker

Smoker

172×56×55 石膏

健康ブームの昨今、喫煙者は肩身の狭い思いをしている人が多いのではないだろうか。作品のモデルはセルビア人の彫刻家。彼は制作の合間に1服、食前食後に1服、歩きながら1服・・・ヘビースモーカーだ。私は嫌煙だが、そんな彼の1服姿に、ゆったりとしたやすらぎを感じ、印象的だったので作品にしてみた。年配の男性ということで、立姿、背後、腹部等、近い形態の人達を観察しつつ制作した。

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木洩れ日

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木洩れ日

木洩れ日

人物 108×87×154cm 犬 28×60×120cm 石膏 木

ここちよい爽やかな風、木洩れ日の下で愛犬とやすらかな午睡のひととき…。 毎日、時間に追れ落ち付きの無い日常のなか、おだやかな心やすまる時を制作のテーマにした。制作上の難点はイスの制作だった。背もたれの角度によってひっくりかえらないようにする為、試行錯誤した。

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時を読む

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時を読む

時を読む

128×75×87 cm 石膏・木

昨今、心痛むニュースが多いなか、他人事とはいえ、嬉しいニュースがあるとホッとする。「ニュースの流れは歴史の流れ…」そんなイメージで『時を読む』を制作した。パソコン時代の若者は新聞を読むだろうか?今年は年金問題等もあって、モデルは中高年者にした。制作上では、薄い新聞をどう作るか、人物と新聞のバランスは?(小さめの新聞を遠近法で下部を少し小さくし、大きく見えるようにした)という点等に苦心した。

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幾山河越えて今、ゆるやかに…

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幾山河越えて今、ゆるやかに…

幾山河越えて今、ゆるやかに…

159×55×52cm

杖をついて歩みを止め、何か語らんとする老人…。高齢化人口が進む昨今、私も含め周囲で親の介護が話題になる。作品テーマとしては、あまりにも身近で痛々しく、途中、何度か止めようと思ったが、だれもが老いること、そして長い人生には、それぞれの歴史があり今を生きている。たとえ忘却の人になっても…と考え、制作することにした。  とても難しいテーマを選んでしまった。

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父と子と愛犬と…絆

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父と子と愛犬と…絆

父と子と愛犬と…絆

168×57×39、117×44×36、71×40×73

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憂い

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憂い

憂い

174×43×40cm

原発による放射能汚染…。子供達への影響が危惧されます。そんな母の心をテーマにしました。制作にあたっては、子を抱いた上半身と下半身の量感バランス(足を太目に、台座も高くした)や、上体のひねりと反り身から、重心点が狂わないよう注意しました。特に苦心したのは、不安な母の心情を表情にどう表現したらよいのか…ということで、目を少しぼかして戸惑いをあらわすことにしました。

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探しものは何ですか?みつかりにくいものですか?

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探しものは何ですか?みつかりにくいものですか?

探しものは何ですか?みつかりにくいものですか?

90×150×65cm

3.11。1年7ヶ月が過ぎた。思い出したようにニュースでガレキの山が映し出される。被災者の方々は、あのガレキを目にして、どんな思いでいるのだろうか・・・。探しても探しても、なかなか見つからない沢山の思い出が粉々になって積み上げられている。人生においても、自分の指針を、迷い悩みながら探しているかもしれない。そんな思いをテーマい暗くならないよう身近なモチーフで制作した。

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