私は文化、宗教などの相違点よりも
各々の共通点を探しているのです。
共通点を通してしか
お互いに近づくことは出来ないのです。

哲学の庭』於 益子

ワグナー・ナンドール


 

ご挨拶

  今年は、「公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団」として再出発して6期目を迎えていま す。この間、春・秋の展示会をはじめアートギャラリーに足をお運び頂いた多くの皆さまに、心 から感謝申し上げます。

 今期の活動について幾つかご報告を致します。まずは、この数年続けている敷地内ギャラリー の整備では、益子駅ロータリーの「アーロム・夢」のマケットを、4 月に敷地内庭園最上部に設 置しました。2000 年のミレニアム事業として駅前に設置された像よりも少し小ぶりの陶製、春 季展では大きな山桜ともに来館の皆さまも楽しんでいました。さらに現在、庭園の茶室の外に水 屋を建設中で、完成後はお茶会等を企画する予定になっており、他施設を今後も定期的な手入れ を続けて魅力ある空間にして参ります。短い時間で観て終わりの展示の場ではなく、ひと時静寂 の中で立ち止まって作品と向き合い、自分を見つめる時間を過ごす、そんな空間でありたいと財 団関係者は願っています。

 春の展示会期間中、赤ちゃんから 98 歳の方まで、イギリス、香港からもお客さまをお迎えし たり、近隣の中学生が課外学習でも訪れました。五角堂ギャラリーの企画展では、「蓮のいざない ~印南蓮と宇都宮氏」を開催し、栃木県の歴史と蓮については連日盛況で、印南さんの白蓮は 6 月中旬から次々と開花して益子では今が盛りです。

  隔年の事業として第 4 回目となる「研究助成事業」では、今年は作家の神山泰子(かみやまと もこ)さんが受賞されました。将来を嘱望される地元ご出身の人材が、多彩な分野で一層ご活躍 されることを期待したいです。

  次に、毎年続く海外での活動です。昨年 6 月に、ハンガリー・ミシュコルツ市の看護専門学校 で「石彫 母の胸に」の除幕式が開催されましたが、その後 1 年を経て、この像の前は、新郎新 婦が記念撮影する名所となっているようです。また、ハンガリー・ブダペスト市の「ワグナー・ ナンドール作品保全財団」は、キッシュ・シャンドール理事長を先頭に、数々の助成事業を今年 も継続しています。

  和久奈ちよは、ワグナー・ナンドールの理念の継承に、今年も講演会・対談など精力的に活動 を続けています。昨年 7 月は栃木県女性文化懇話会で、11 月には宇都宮市民大学後期講座で「ワ グナー・ナンドールの世界」の講義を行いました。永年暮らしを共にし、創作活動のパートナー として間近で見ていた体験から紡ぎ出すエピソード、メッセージは、多くの聴衆の心を打つもの と大好評でした。今年 8 月中旬からハンガリーへ長期出張で、現地で数多くの交流活動が予定さ れています。

  以上、和久奈ちよ理事を先頭に、盛りだくさんの本財団の活動ですが、いずれも今後に繋が る興味深い内容ばかりです。 来年はワグナー・ナンドール没後 20 周年事業を、通年、縁のある各地で開催予定です。 これからも多くの皆さまのご支援・ご協力をお願い申し上げます。

2016年7月30日

公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団

理事長  秋山 孝二


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ワグナー・ナンドール記念財団

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