
1997年 益子町自宅にて撮影
私は文化、宗教などの相違点よりも
各々の共通点を探しているのです。
共通点を通してしか
お互いに近づくことは出来ないのです。
Path to mutual understanding.
People emphasize differences,
but I am searching for points in common.
Only through what we have in common
can the world come together. Wagner Nándor
ご挨拶
この度、当財団のHPをリニューアルしました。今後、魅力あるギャラリーを皆さまと共に創って参りたいと思います。 新型コロナウィルス禍は一応終息に向かう中、私たちは『芸術・文化はインフラ』の理念を継承し続けて今期もスタートし、春の展示会も盛会裏に終了することができ、皆さまには心から感謝申し上げます。
< 訃報 >
謹んで当財団をご支援して頂いてる皆様にご報告申し上げます。
これまで20年あまり、皆さまにお世話になり当財団の事務を担っていた小方良子が、2025(令和7)年4月28日午後6時頃に虚血性心疾患で急逝しました。突然の報に関係者はにわかには受け入れ難く、対応に追われて皆様へのご連絡が遅れた事を深くお詫び申し上げます。葬儀は家族葬でごく内輪にてお済ませとご親族から連絡を受けております。今年度「春の展示会」の最中の悲報でしたが、私たちは当初予定通り5月15日迄開催して多くのお客様にお越し頂き、滞りなく終了しました。
小方良子は和久奈ちよと共に、益子のアートギャラリーの運営に献身的に尽力し、展示会での応対をはじめ、作品・建築物・庭園等の日々のメインテナンスを担っている方々とのコミュニケーション、栃木県庁担当部署への報告、理事会・評議員会資料作成等、事務全般をこの間担って、当財団の活動の基盤を構築してくれました。2021(令和3)年10月にちよが亡くなった後は、まさに孤軍奮闘で新たな当財団の方向性を探りながら仕事に向き合っていました。
私とも頻繁に意見交換を行って、ちよ亡き後のギャラリーの展開を語り合ったり、地元益子町の方々との更なる関係構築、栃木県を芸術の視点から情報発信するための方策についてもアイディアを交換したりして、ギャラリーの将来像を明るい眼差しで思い描いていました。
今、在りし日の姿を顧みると、小方良子は日本航空国際線CAの誇りを胸に、いつも仕事に向き合っていたような気がします。そして、若い後進を育てる途上での今回の突然の旅立ちは、どこか心残りだったかもしれません。
残された今を預かる私を含めた財団関係者は、そんなギャラリーへの熱い思いをしっかり受け継ぎ、これからのこの美術館の更なる発展に尽力することをお誓い申し上げて、ご報告に代えさせて頂きます。
今後とも、皆さま方に喜んで頂ける「ワグナー・ナンドール アートギャラリー」を目指して参ります、どうか宜しくお願い申し上げます。
令和7年5月19日
公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団
理事長 秋山 孝二
ワグナー・ナンドール記念財団年報
設立趣意書
過去の助成事業
ワグナー・ナンドール記念研究助成金の募集について
公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団は、栃木県の芸術活動・文化活動の更なる普及啓蒙のため、栃木県の芸術・文化の向上に寄与すると認められる活動を行う個人(団体)に対し、助成金を交付しております。次回募集は令和8年(2026年)です。